加圧トレーニングの効果と頭痛の関係とは

加圧トレーニングを始める理由は様々です。ダイエットをしたい、時間をかけずに効果を得たい、身体に負担の少ない筋トレ方法を探していた、どんな理由であれ共通しているのは健康になりたいという気持ちです。そのためのトレーニングが、健康被害をもたらしてしまっては残念ですよね。このトレーニングでしばしば耳にする、頭痛が引き起こされるという説について、その理由やトレーニングとの関係についても調べました。

少ない回数で効果が出る加圧トレーニング

少ない回数でその効果を実感できることで話題の加圧トレーニング。一体どのような仕組みで、少ない回数でも効果が出るのでしょうか。

そもそも加圧トレーニングとは、専用の加圧ベルトで血管を締め付けて血流を制限しながら運動を行うというものです。血流が制限された血管内では、血液と酸素が著しく不足した虚血の状態になります。この状態で負荷を与えると、筋肉はこの虚血の悪環境を重たい負荷がかかっていると勘違いします。筋繊維の稼働率が高まり、多くの筋肉に対して刺激を与えることができます。

また、加圧を行っている状態では、通常の状態よりも軽い負荷しかかけていなくても、早い段階で疲れを感じて限界がくると思います。これは、酸素不足の状態で乳酸が多く作られるからというのはもちろんのこと、逃げ場のない乳酸がどんどん蓄積していくからです。この乳酸は、筋肉内にある受容体を刺激し、成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンは身体中に行きわたると脂肪を燃焼させる効果もあるので、トレーニングが終わった後でも痩せやすい身体になっているのです。

また、このトレーニングのメリットとして血行促進の効果が挙げられます。血流の制限を行っている状態で行き場を失った血液は、細かな毛細血管まで流れていきます。加圧を行った段階で既に血行が良くなり、身体が温まるような感覚を覚えるという人も多いのです。普段はあまり血が廻らないような毛細血管まで血が通うことで、代謝の向上も見込めます。継続してトレーニングを行うことで、血行が良くなり続けるので、肩や首のこりに悩んでいる場合に効果を発揮します。

つまり、加圧を行うことで血管内を過酷な状況にし、そこに負荷をかけることで少ない回数のトレーニングでも数多く回数をこなしたのと同じ状態だと身体に誤解をさせることができるのです。筋トレは通常、回数を重ねれば重ねるほど筋肉が強くなるため、どんどん負荷を大きくしなければなりません。重たいウェイトを使った長時間のトレーニングは、怪我の危険や関節を痛める可能性を持っています。そのリスクを回避できるのも、大きなメリットといえるでしょう。

加圧トレーニングと頭痛の関係

加圧トレーニングと頭痛との関係を見ていく前に、そもそもどのような仕組みで頭痛が引き起こされているのかを知っておく必要があります。頭痛には主に種類が二つあります。血管拡張型と、血管縮小型です。

血管拡張型においては、文字通り血管が拡張されることで頭の痛みを引き起こします。脳の血管が急に拡張して太くなると、周囲にある神経にぶつかり刺激してしまいます。この時に痛みが生じるのですが、痛み方の特徴としてはどくどくと脈打つように痛みが襲ってくるということです。逆に血管縮小型は、長時間のパソコンの使用やデスクワークで血流が悪くなることで起こります。眼精疲労のような目の疲れや、後頭部に締め付けられるような痛みを感じる場合が多いのが特徴です。

以上の頭痛の特徴を踏まえつつ、加圧トレーニングとの関係を見ていきましょう。加圧を行うことで、血流が良くなり血行促進作用があることは前述の通りです。この場合、血の流れが滞ることで起こる血管縮小型の頭の痛みに関しては、引き起こされるどころか改善が見込めるということが分かります。自分の頭の痛さが、長時間のデスクワークや肩こり、首のこり、眼精疲労などから引き起こされているという自覚がある場合には、むしろ症状の改善が見込めるので積極的にトレーニングをすることをおすすめします。

では、このトレーニングで頭が痛くなる危険性があるのはどういったタイプの人なのでしょうか。それはずばり、血管拡張型の痛みを感じるという人です。加圧を行った後、締め付けから解放された血管は通常よりも血流が良くなり、やや拡張する場合があります。この時に、拡張した血管の周囲にある神経が刺激され、炎症を起こすことで痛みが生じます。トレーニング中はもちろん、加圧をやめた後に痛みが襲ってくる場合には、血管拡張型である可能性が高いのでトレーニング自体の継続を検討した方が良いでしょう。

トレーニング中に頭が痛くなったら

もしもトレーニング中に頭が痛くなった場合、どのような対処法を取れば良いのでしょうか。いざという時に焦らないためにも、しっかりと応急処置を覚えておきましょう。

このトレーニングにおいては、必ず資格を持ったインストラクターの指導の下で加圧と運動を行うことになっています。トレーニング中は常にインストラクターが傍についている状態のはずです。もしも頭が痛くなってきた場合、例えほんの少しの痛みで我慢できる程度であっても、無理をせずにすぐにインストラクターに伝えるようにしましょう。

血流の制限を行っている状態ですので、自己判断で無理をしてしまえば思わぬ事故に繋がってしまう可能性もあります。また、加圧自体に慣れないうちは頭痛などの症状を引き起こしやすい場合もありますので、これくらいは平気だろうと自己判断をせずに、少しでも異常を感じたらインストラクターの指示を仰いでください。

また、血管拡張型の痛みの場合には、加圧をやめた後の除圧の状態で血管が拡張した場合に痛みが出てくるという可能性が考えられます。その場合にも、安静にしつつインストラクターに報告をしましょう。トレーニング後の痛みは関係ないと思わずに、身体の変化で不安なことは全て伝えておくべきです。

また、トレーニングを始めると痛みが始まったり、トレーニングをすればするほど痛みが増しているという場合は特に注意が必要です。元々の頭の痛みがトレーニングによって悪化しているというよりは、何か別の重篤な病気が血管や他の場所に潜んでいる可能性もあります。そういった場合はただちにトレーニングを中止し、すみやかに医師による診断を受けてください。

何よりも大切なのは健康です。健康な身体を得るためのトレーニングで、反対に具合が悪くなってしまっては元も子もありませんよね。無理をせずに、不安があればすぐにインストラクターに相談することを忘れないようにしましょう。

まとめ

加圧トレーニングは、少ない回数や軽い負荷でその効果を実感できるトレーニング方法です。正しい方法で行なえば健康被害が出る心配はありませんが、時たまトレーニング中に頭が痛くなったという話も耳にします。

加圧トレーニングで頭が痛くなるのは、血管拡張型の頭痛を抱えている場合であると考えられます。トレーニングによって促進された血行が血管を広げ、周囲の神経を圧迫することで痛みが生じるタイプです。反対に血管縮小型の痛みを抱えている場合には、トレーニングによって痛みが改善するでしょう。

もしもトレーニング中に痛みを感じたらすぐにトレーニングをやめて安静にしましょう。安全のために、無理と自己判断は絶対に禁物です。

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