加圧トレーニングと頭痛の関係性を探る

スポーツやトレーニングの最中に頭が痛くなったことはありませんか?頭痛には大きく二種類あり、運動時に起こる痛みの多くは身体を動かすことによって脳の血管が拡がったり血圧が上がったりするのが原因とされています。その場合は冷やして安静にしていると治まることが多いのですが、いつまでたっても良くならないときは病院で診てもらうのがよいでしょう。また糖尿病など血管が弱くなるタイプの持病がある人は、トレーニング中に脳梗塞を引き起こすかもしれませんので、トレーニング内容を調整したり事前に医師に相談したりするなどの配慮が不可欠となります。

頭痛の原因を知る

何らかの運動中に突然頭が割れるように痛くなるという症状に襲われる人はそれなりにいて、加圧トレーニングも例外ではありません。身体を動かしている最中に起こる頭痛は特にエクササイズ頭痛と呼ばれてほかの頭痛とは区別されており、いくつかの原因が考えられています。

まず挙げられる原因として最も一般的なのが、脳の血管の拡張です。トレーニングを行っているうちに拡がってきた血管が神経を刺激し、それによって痛みを感じるというケースです。また息を止めて力を入れるようなトレーニングを続けていると血圧が急激に上昇しますので、同様に脳の神経を刺激して痛みにつながるケースもあります。あるいは息を止めて力んでいると酸素が脳に行き渡らなくなり、酸欠状態になることによっても痛みが引き起こされる場合があります。あるいはトレーニング中にだんだんと体内の水分量が減少してきて、血液の循環が悪くなり脳に血液が行きにくくなったときにも痛みは発生します。

加圧トレーニングは筋肉に力を入れては抜くという動作を繰り返して行うので、頭痛を引き起こしやすい運動に分類されます。トレーニング前の準備運動を念入りに行ったり水分補給をこまめにしたりすることによって頭痛を回避するのはある程度可能ですが、まずは痛みを感じたときの自分の状況を振り返って原因を探り改善に努めましょう。あまりにも頻繁に頭痛が起こるようならば、医師への相談をおすすめします。

頭痛のタイプを確認する

頭痛と一口に言っても痛みの感じ方はさまざまですが、それは頭痛のタイプには血管拡張型と収縮型の二種類があるからです。タイプによって対処方法が違ってきますので、痛みを感じたらまずはどちらのタイプなのか見極めるようにしましょう。

血管拡張型は俗に言う片頭痛で、脳の血管が急激に拡張することによって血管の周囲にある三叉神経が刺激され、その刺激が今度は炎症物質を発生させてさらに血管を拡張するという仕組みになっています。血液拡張型は運動をしているときにはもちろん、寝不足や寝過ぎなど正しい睡眠が取れていないときや、空腹や疲労などの身体の状態によっても誘発されます。頭がズキズキと痛んだり吐き気がしたりするのが特徴です。

一方血管収縮型では、頸部や頭蓋骨の周りの筋肉内にある末梢血管の収縮によって血流が悪くなって痛みが発生します。こちらは同じ姿勢を長く保持するなどのように身体的なストレスがかかることによって急激に起こるものと、精神的要因がプラスされて慢性化するものとがあり、頭部全体が締め付けられるような痛みが特徴です。

加圧トレーニングを行う際に起こる頭痛は、トレーニング内容を考えるとその多くが血管拡張型であると考えられますが、さまざまな要因が組み合わされて両方のタイプに当てはまるケースもあります。いずれにしても痛みがひどいようであれば自分でどうにかしようとせず、医師に診てもらって判断を委ねましょう。

頭痛がしたらこう対処する

加圧トレーニング中に頭痛が起きると、数時間で落ち着くならよいのですがときには数日続くこともあります。血管拡張型と収縮型のどちらのタイプであっても、まずは安静にして様子を見ましょう。

頭がズキンズキン痛むなら血管拡張型の可能性がありますので、首筋周辺を冷やすと効果があります。お風呂に長時間入って温めたりマッサージしたりすると悪化するおそれがありますので控えてください。また中枢興奮作用や強心利尿作用のあるカフェインも良いと言われていますが、量は適度にしておきましょう。頭痛薬は痛みを感じた直後に飲むようにすると効きますが、飲み続けると慢性化するかもしれませんので注意が必要です。

締め付けられるような重い痛みを感じたら血管収縮型が疑われますので、逆に温めたりストレッチをしたりして身体をほぐすような対処方法になります。両者の対処方法がまったく逆で、しかも両方が原因となる場合もありますので、自分で判断しかねるのであればすぐに病院に行って状況説明をするのが無難です。

加圧トレーニング中に頭痛が起こるのはさほど珍しいわけではありません。痛くなったからといってあまり深刻に捉えなくても大丈夫ですが、頻繁に起こったり症状が重かったり長引いたりするようなら診察してもらいましょう。特に吐き気がしたり手がしびれたりするときは、トレーニング以外の原因があることが考えられますので、ただちに病院に行って場合によっては検査が必要になるかもしれません。

脳梗塞の可能性はある?

加圧トレーニングを行うたびに頭痛に見舞われると、さすがに何らかの病気なのではないかと不安に感じる人もいます。結論から言うと、加圧トレーニング中の頭痛はほぼ脳梗塞とは無関係です。なぜなら、加圧トレーニングは圧をかけることによって毛細血管を拡張させて成長ホルモンの分泌を促す運動方法であるのに対し、脳梗塞は血管が詰まって血流が止まってしまうことによって引き起こされるからです。頭痛が発生する仕組みが真逆ですので、冷やして痛みが緩和するようであれば脳梗塞の心配はないでしょう。

ただしそれは健康体の人にのみ言えることであり、なかにはトレーニングによって脳梗塞のリスクが高まってしまう人もいます。それは、血液疾患や糖尿病あるいは高脂血症などを抱えている人です。例えば糖尿病では、血管の中にできるこぶのもととなるリポ蛋白の成長を促進して動脈硬化を起こしやすくなりますので、脳梗塞になる危険性が倍以上高まると言われています。そのような人は血管が弱っていますので、トレーニングによって負担をかけると脳梗塞を引き起こすおそれがあります。

すでに自覚症状がある人は、医師やトレーナーに相談してからトレーニングメニューを考えて対応できます。逆にこれまで自覚をしていなかったけれども疑わしいと感じた人は、早めに病院で調べてもらって病気かどうかを確認するのがよいでしょう。

まとめ

頭痛の原因やタイプ、そして加圧トレーニングとの関係などについて紹介しました。原因がはっきりすれば予防も不可能ではありませんし、対処方法もはっきりしますので参考にしてみてください。重要なのは、強い痛みを頻繁に感じたらトレーナーや医師からのアドバイスを受けるということです。そのようなときは決して我慢しないでください。

特に糖尿病などの病気を持っている人は、トレーニングによって脳梗塞を引き起こす危険があります。やってはいけないというわけではありませんので、医師やトレーナーの指示に従いながら無理をしない範囲内でトレーニングを行うよう心がけ、自己管理は万全にして健康体を目指しましょう。

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